◎家族(長文注意)
優子が、「じいちゃん、今度の敬老の日は、スニーカーを贈るね」と、言ってくれた。私の朝の散歩用のスニーカーがあちこち破れていて、底もすり減って、滑りやすくなるのを知っているからだと思う。私もそろそろ、買わなければと思っていて、グッドタイミングなことを言ってくれる。
優子は、同居していて、日常の会話や私のことを見てくれているせいか、、誕生日のプレゼントなど、、私が次に欲しいものが分かっていて、いつもピッタリのものを送ってくれる。
妻が亡くなって半年は、一人になるとポロポロと泣いていて、、この世にも地獄は有るんだと、ボロボロになっていた時に、優子と壮眞が実家に帰って来てくれた。おかげで、家の中がパッと明るくなって、悲しみなど、吹っ飛んでしまった。
神様が、私が一人では、ダメになってしまうと、妻の代わりに優子を戻してくれたんだと思い、、神様はいるんだと、思うこともあった。
2才だった壮眞は、それは、目がくりっとして可愛くて、一緒に風呂に入ったり、遊んだりして、それはそれは、楽しかった。家族っていいなとずっと幸せを感じていた。
壮眞、念願の犬を飼うことになり、3ヶ月前に、チワワのホープが我が家に来た。
壮眞は嬉しくて、嬉しくて、いつも抱いていて、溺愛している。私も優子も、ホープが可愛くて、この上ない愛情を注いで可愛がっている。
ホープがウチに来てまた、ガラッと家族の雰囲気が変わった。ホープのことが心配で、留守中に、監視できるように、IPカメラを買って、暇があったら、iPhoneで、自宅のホープを覗いている。また、ホープが食欲が無かったり、吐いたりしたら、家族みんなで、心配して、介抱したりしている。
自宅に帰ると、ホープは、身体全体で、喜びを表して、シッポを高速で振って、身体をくねらせて、抱きついてきて、キスをしてくれる。
こちらが愛情を注ぐと、その倍くらいの喜びをホープが返してくれる。
ホープは、完全に我が家の家族の一員として、一喜一憂を共有して、温かい家族へと貢献してくれている。
ホープが来たこと、このささやかなことが、幸せなんだと感じてるところです。




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